会長挨拶
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本年3月には、当協議会の創設者であり、長年にわたり私たちをお導きいただいた𠮷田總一郎最高顧問がご逝去されました。ここに謹んで哀悼の意を表します。
地域のニュービジネス創出と育成を支援するという志を掲げ、約40年。長きにわたり地域経済を見つめてきた当協議会が培ってきた「老舗」としての確かな歴史と信頼、そして若林前会長から引き継いだバトンを胸に、会員の皆様とともにさらなる発展を目指してまいります。
社会は不可逆的な変化を遂げ、働き方や価値観が多様化する一方で、物価高騰や深刻な労働人口の減少といった課題が立ちはだかっています。これらを乗り越え、企業が成長を続けるためには、DXや生成AIなどのテクノロジーにしっかりと対応および投資をし、徹底した業務の効率化を図ることが不可欠です。
しかし、AIがいかに著しい進化を遂げようとも、結局すべての物事は「現場」で起きています。テクノロジーによる効率化で確保した時間は、顧客や地域社会という現場に直接足を運び、リアルな接点を持つことにこそ注がれるべきです。
だからこそ、当協議会の活動においても、人が集まり、言葉を交わすことがこれまで以上に重要になります。先日の高校生の探究学習発表会や、上田市での例会で地方に埋もれている価値について語り合った時間のように、世代や立場を超えて血の通った交流を行う泥臭さの中にこそ、新しいビジネスの種は眠っています。
今後は、次代を切り拓く地域のスタートアップが集う拠点やコミュニティとも垣根を越えて連携を深めていきたいと考えております。私たちが40年にわたり蓄積してきた経営の知見やネットワークと、若い起業家たちの新しい感性を交わらせることで、地域全体にイノベーションを生み出す土壌を育んでいけるはずです。
若林前会長が繰り返し述べてこられたように、「社会の問題は自分の問題」です。誰かが解決してくれるのを待つのではなく、私たちが主体的に課題に向き合いましょう。
テクノロジーを活用して業務の澱みを取り除く一方で、私たちの持つ創造力と情熱は、現場での人と人との交わりに注ぎ込む。創設者から受け継いだベンチャースピリットを胸に、これからの時代を担う人材と新しい価値を、引き続きここ信州から共に発信していきましょう。
会長 篠田 光宏